映画【ミッドサマー】あらすじ・感想・ネタバレ有り。凄まじい映画を見てしまった…。

映画

以前話題になった【ミッドサマー】をようやく見ました。

あらすじ

家族を不慮の事故で失ったダニーは恋人のクリスチャンとその友人マーク、ジョシュ、ペレと共にスウェーデンの奥地で開かれる90年に1度の祝祭を訪れる。

美しい風景と太陽が沈まないその村で優しい住人に迎え入れられた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始めダニーらは恐ろしい光景を目の当たりにする。

この作品は

  • 宗教
  • ドラッグ
  • 精神疾患

の表現が過激に映るシーンがあります。

そのような表現を好まない方にはおすすめできない作品です。


ミッドサマー
ジャンルホラー/フェスティバル・スリラー
公開2020年2月21日(日本)
上映時間147分(劇場公開版)
視聴Amazon(吹替版)
Amazon(字幕版)
U-NEXT

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最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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感想

見る前の印象は「なんで花の冠かぶって泣いてるんだろう?」(パッケージを見て)でした。

Twitterで流れてきていた情報は取り敢えずやばい映画であることがおされてました。

気になってはいたものの見るまでに至っていなかったのですが

未だにちょこちょこミッドサマーネタがTwitterで流れてくるし

U-NEXTのポイントもたまって利用に困っていたので見てみるかと重い腰を上げました。

主人公ダニーの精神疾患描写から始まる

主人公ダニーはパニック障害+抑うつ状態。

妹も精神疾患を持っていて(双極性障害?)それに振り回されていた。

妹からのメールで振り回された挙げ句、妹が両親を道連れに一酸化炭素中毒で無理心中

自身の精神疾患と家族を失ったトラウマで苦しんでいる。

恋人のクリスチャンに頼るも、クリスチャンは実はダニーを重荷に感じながら別れを切り出せずにいる。

ここまででスゴイと思ったのはダニー役のフローレンスさんの演技力でした

精神疾患持ちの子をここまで演じきれるなんて半端じゃないなと思います。

序盤だけではなく、ダニーが泣くシーンが相当多いこの映画ですが、こんなにリアルに泣けるものかと。

スウェーデンに行くまで

クリスチャンは友人のペレに誘われ、ペレの故郷スウェーデンのホルガ村で90年に1度開催される祝祭に行くことになっていたが、ダニーに隠していた。

しかし、ダニーにバレてしまい、隠していたことに負い目を感じたクリスチャンはダニーをスウェーデンに誘った。

一緒にスウェーデンに行くクリスチャンの友人、マークとジョシュはダニーの同行をあまり良く思って居ないようだがペレは歓迎するとダニーと距離を詰める。

最初はペレは気を利かせて

「ダニーが来てくれて嬉しい」

「僕も両親を亡くしているから着物気持ちがわかる。」

と言ってるのか?と思いましたが、それと同時にペレはダニーが好きなのかな?とも。

スウェーデン-ホルガへ-

スウェーデンへ渡り、ペレの案内でホルガを訪れる。

目的地手前で車を止め、ダニーらはペレの兄弟分のイングマールに誘われてロンドンからホルガに来たサイモンとコニーのカップルと合流。

イングマールから進められマジックマッシュルームを進められトリップ。

ダニーは幻覚で錯乱してしまう

初っ端からマジックマッシュルーム…。

こいつはヤバイ匂いがしてきたぜ。

日本ではあまりこういう描写がないからかもしれないですが

もうヤバイ匂いプンプンしますね。

優しくてふわっとした印象のペレは結構使い慣れている様子。

ペレがなんか気になるんですよね。なんだろうこの感じ。

目的地到着

ダニーらは目的地のホルガの村に到着。

綺麗な景色と温かい住人に迎えられる。

「ペレが人を選ぶ目は完璧だよ」

今日は祭典だけ。明日から儀式が始まる。

なんとも興味深い祭典の中で、ペレがダニーへ誕生日プレゼントとして似顔絵をプレゼント

えー!素敵!

初めて見た時はなんとも思いませんでしたが、この時ペレがダニーへ送った絵は

ダニーが花の冠をつけた絵だったんですね。

なるほど。

今思えばこれは家族として迎え入れたいという気持ちの現われだったのかな?と。

…素敵から、恐ろしいへ。

だから「僕たちだけの秘密」って言ったのかな…。

そんな事わかってない初見の私は

誕生日のことなんて忘れている彼氏のクリスチャンに比べたら…ペレが素敵に思えてしまってました。

だってクリスチャン付き合ってどれくらいかさえも曖昧だったもん。

 

そして、村に飾られた【ラブストーリー】の絵がまた恐ろしくてですね…。

恋をした女性は男性を振り向かせるために、料理に自分の陰毛、飲み物に経血を混ぜそれを男性に食させることで盲目にし、結ばれることができる。

というもの。

一時期日本でもありましたね。

バレンタインのチョコレートに自分の経血をまぜてプレゼントして食べてもらうと両思いになれるとかいうジンクス。(※絶対にやめましょう)

恐ろしすぎると思ってましたが、まさか映画でもこれを見るとは…。

儀式の始まり

草原のテーブルで全員揃って食事をするなどの儀式が進む。

食事が終わると年長者の男女が椅子に座った状態で高い崖の上に運ばれ、年長者の女性が崖から身を投げた。

ダニーらはショックを受け、その行為を止めさせようとするも、年長者の男性も続いて崖から飛び降りてしまう。

が、年長者の男性は足から飛び降りてしまった為、まだ生きており苦痛の声をあげている。

それを見た村の人達は悲鳴をあげながらハンマーで頭を叩き潰してトドメを刺した。

草原のテーブルで食事するシーンでなんとなく察した

年長者2人はこのあと死ぬ感。

どういう形でかはわからなかったですけどね。この時点では。

そして、崖に連れて行かれるシーンで、自ら飛び降りか…と。

何故かスッと入ってきました。なんか受け入れ体制ができてました。

もうこの映画に精神を持っていかれていたのかな…?

年長者男性が足から飛び降りた瞬間「これは死にきれんな」とも思ったり。

ハンマー持っている村人が居たのでこれでトドメか。と。

今思えばこの感情怖いですね。

いや、もしかしたら今までは映画を見る際に「感情移入型」として見ていたけど、今回ミッドサマーでは「分析型」として映画を見ているのかもしれない…。なんて思いました。

しかし、儀式としてそれを冷静に見てる自分にも怖くなりましたね。

この儀式は、遥か昔から続く風習で、あの2人はホルガでの生命のサイクルを終え、彼らにとって大いなる喜びである。ホルガの人間にとって命は【輪】であり再び巡る。飛び降りた者の名は新たな生命に受け継がれる。老いて苦痛や恐れ、恥辱の中で死ぬより自らの命を与える。善意として。朽ちる前に避けられぬ終焉を厭う死はよくなく、精神を堕落させる。

それがこの儀式の目的なんですね。

最終目的は違ったけどさ。

儀式後

クリスチャンは儀式を見た後、文化人類学の論文を書いているジョシュと同じ論文を書く事にするが、ジョシュにテーマを盗む気なのかと口論になり関係が険悪化する。

ダニーは村を出るため荷造りをしていたが、ペレの説得によりホルガに残ることになった。

マークは村の神聖な木に小便をかけてしまい、村人の怒りをかってしまう。

一方、サイモンとコニーは村を出ることを決意。荷物を集めるコニーは、サイモンは先に出たと村人から聞かされる。混乱したコニーは1人で村を出ていく。

ダニーが村を出ていこうと荷造りをしている時にペレがダニーを説得するシーン。

いやぁ…ペレすげぇな。

何この説得力。

精神的に辛い人にささる言葉がよくもこんなにスラスラ出てくるものだと(映画だからね!w)

干渉せず 自由なままで 僕はいつも守られてた

家族(ホルガの人達)の手で

みんなもそうだ 君もだよ

辛いときや不安な時に、どこかに身を置ける場所を物理的でなく言葉だけでも作られると安心感が得られるんですよね。

上手いわぁ…。

そして、クリスチャンの件。

彼に守られていると感じる?

君の心の拠り所になる?

ペレぇ…。おまえさん悪い男やでぇ…。

初見の私はただペレがダニーのこと好きなんだなぁぐらいにしか見えてませんでした。

実際ペレがダニーの事を好きなのは確定だと思うんですが、

彼にはもっと大きな利益があるからダニーと距離を詰めたがるんですよね。

ダニーにはメイクイーンの素質があることをペレはわかってたんだろうなぁ。

ホルガの風習についてクリスチャンが村人に話を聞いている際に、

小さな共同体だからと近親相姦の問題についての話になった時

タブーを尊重している。そこでしばしば外部から人を招く。

というセリフが。

Oh…。まさに今じゃないのでしょうか???

わかってるんかい?

人が減ってく

ジョシュはルーン文字で書き継がれてきた指針となる「ルビ・ラダー」についてもっと教えてほしいと懇願するが断られてしまう。

マークは村の女性に誘われどこかに消えてしまった。

クリスチャンの食事には女性の陰毛がまぜられていた。誰かが彼との性行為を願って村に伝わるおまじないをしたのだろう。

その夜ジョシュは神聖な建物に忍び込んでルビ・ラダーの中身を盗撮していたが突然現れた男に邪魔をされハンマーで殴りつけられどこかへ引きずり出されてしまった。

やべえ。

ヤバさが加速していってる!

ジョシュがルビ・ラダーについて教えてもらえなかったところで

あ、これは忍び込んで殺されるやつだ。と思いましたね。

マークは村の女性に誘われてどこかへ消えてしまって…殺されてるんだろうな…。

だって神聖な木におしっこかけちゃったもの。多分もう生きては帰らん。

そして案の定マークは殺されていて、ジョシュが神聖な建物に忍び込んだ際にマークの皮をかぶった男が現れました。(最初なんだこれって思ったのは内緒)

ジョシュも脱落。

ジョシュの論文読みたかったなぁなんて思ってしまった。

 

そして最もやべぇと思ったのが、クリスチャンのミートパイに陰毛が入ってたところ。

序盤で触れましたが、好きな人の食事に陰毛を入れて結ばれるおまじないの実行ですね。

ミートパイに陰毛が入っていたのもそうなんですが、

クリスチャンの飲み物だけ若干赤みがかかっているんですよ。

これは、飲み物に経血を入れるやつですね。多分実行されてます。

沢山のグラスが並んでいるのが映し出されるので凄くわかりやすいですね。

陰毛入りミートパイ食べた+経血入りジュース飲んだ=フラグ回収

クリスチャン…。

ラストスパート

翌日ダニーはドラッグが入ったお茶のような飲み物を村人から勧められ、彼女は女性総出のメイポールダンスの大会に参加。全員で手をつないでポールの周りを何周も周り、最後までダンスを続け、最後まで立っていられたダニーが優勝。メイクイーンとして花の王冠を被せられた。

クリスチャンはドラッグをかがされ、性的な儀式に参加させられる。彼は服を脱がされ、全裸の女性に取り囲まれながら彼の子を孕む事を望んだ女性に強姦される。

その様子を見てしまったダニーはひどくショックを受けパニックを起こし、一緒に居た村の女性達と共に泣き叫ぶ。

意識が朦朧としていたクリスチャンは建物を全裸で飛び出し村をさまようと、地面から飛び出したジョシュの足・天井から吊るされ解剖されたサイモンの姿を発見するが、村人に見つかってしまい気を失わさせられる。

呼吸するようにドラッグを使うなこの村人たちは!

メイポールダンスのシーンでは見ているだけで目が回りそうでした。

ダニーが優勝。

でしょうね!

ペレはダニーが優勝することを望んで彼女を連れてきたかもしれないけど、

結局優勝できるかどうかはダニー次第。

ダニーすげぇよ…優勝しちゃったよ…。

「ペレが人を選ぶ目は完璧だよ」

まさにこれじゃん。ペレすげぇよ…。

 

そしてショッキングすぎたクリスチャンの性的儀式シーン。

クリスチャンはいずれはそういうことになるだろうなとは思ってましたが…

12人の女性が全裸で並んで立っている

花で作られた寝床のようなところに彼の子を孕む事を望む女性が全裸で寝転がっている…

どういうことだってばよ…っ?!

ぎ…儀式…

モザイクもありますが…

序盤薄明かりの中見えちゃってるけどそれはいいのですか?!(そういうところばかり心配する)

ドラッグの効果もありでクリスチャン目がバキバキ。

でも多分、この状況(全裸の12人の女性が歌いながら見守っている)は…

正常な状態じゃ逃げ出すわな。

なんならたたんやろ。(何がとは言わん)

ただ、曲は美しかったです。

行為中の女性が手を差し伸べた際に握り返した女性のソロ。綺麗だった…。

ただ、喘ぎ同調するのやめて!なんか笑っちゃうから!w

儀式恐ろしい!

この村の風習なんでしょうね、感情を共有する。共同体。

ここまでとは…。

 

そしてそんな儀式をダニーが見てしまい、泣き叫ぶシーンでも共同体発生!

泣き叫ぶをこえてもはや吠えている状態。

ダニーと共に一緒にいた村の女性が同じように吠える。

何でしょうね。

ダニーがひとりじゃないことに安心する自分がいました。

儀式を目撃して嘔吐したダニーを7人の女性たちが支え、ダニーのベットに運び込む。

そこにはダニーを本気で心配する人しか居なかったんですよ。

最初は落ち着いてという意味だったのか、ずっと「シー」と言いながらなだめていたんですが

すぐに同調してダニーの呼吸を真似し、共に吠え始める。

何故かこのシーンでほろりと来てしまいました。

最後の決断

メイクイーンとなったダニーは、コミューンから悪霊を追い払うために9人の生贄が必要だと説明される。

  • 最初に身投げした老人2人
  • ジョシュ、マーク、コニー、サイモンの4人
  • 自ら生贄に志願した村人2人

そして最後の1人をクリスチャンにするか、抽選で選ばれた村人にするかをダニーが選ぶことになった。

ダニーはクリスチャンを生贄とすることを選択。

薬のせいで動けないクリスチャンは熊の体を着せられ、神聖な建物に遺体の6人と自ら生贄に志願した2人と共に入れられた。

建物に火が放たれ、建物内にいる生贄を志願した者の1人が上げる絶叫を真似て、村人たちも叫び狂う。そんな中ダニーは神殿が焼け落ちていくに従い、微笑みが溢れていた。

最後の生贄をどうするかの選択で私はダニーと同じ選択をしただろうなと思いながら見てました。

恨みとかそういうものじゃない。

ただ、クリスチャンはいらなくなった。

それだけのことのように感じたんですよね。

これでダニーは自由を手に入れた。

だから最後ダニーは笑ったんじゃないかな?

彼女の中ですべてがリセットされたから。

ドラッグのせいもあったかもしれないけど、彼女はきっと救われたんだと思います。

そして、彼女は居場所を見つけた。

ダニーからしたらハッピーエンドではないでしょうか?

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美術

映像美が素晴らしかったですね。

色もそうですし、絵画を見ているような画のぬき方をしているように感じました。

カメラ効果もこだわりを感じました。

が、逆さ演出は若干酔いました。あとぐるぐる回る系。

大画面で見たら吐いていたかもしれん。

でもそれも美しさの一つかな。

あとは、メイクイーンに選ばれたあとの植物の演出。

花や草、木までが呼吸しているように見せるのおしゃれだなぁと思いました。

最初目の錯覚か?と思ってしまいましたがw

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全体評価

不思議な映画でした。

147分と少し長めの映画ですが、飽きることなく疲れることもなく見ることができました。

若干画面酔いしそうな演出がありましたが、まぁ、これは一時的なものなので。

ストーリーも良かったですし、静かな映画なのに飽きさせないのが本当にスゴイなと。

見てる人を何故か夢中にさせる。

アクション映画等を好む私としては静かな映画って飽きやすいんですよ。

好きな役者さんが出ているならば飽きずに見れたりしますが…

ミッドサマーはそうではない。

好きな役者さんが出ているわけでもない。

派手なアクションやエフェクトががあるわけでもない。

だけど何故か引き込まれて疲れることなく最後まで見ることができました。

不思議な感覚です。

ただ、ミッドサマーは人によって大きく評価が分かれる映画なんですよね。

胸クソ悪い!なんて声も結構あったり。

合う合わないが極端に分かれる作品ですね。

私は好きでしたが、じゃぁ改めてもう一回見ようかな!とはすぐにならない映画ではあります。

1回で結構お腹いっぱいになる。オチもわかっちゃってるし。

そんな映画でした。

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最後に

いやー。うん。見てよかったと思います。

現在(21年4月時点)ではまだ見放題配信が始まっているところがないので

軽率に「見て!」と他人におすすめできる作品ではないなとは思ってます。

何しろ好き嫌いが人によって大きく分かれる映画だと思うので。

ただ、ハマる人にはハマる映画だなと思います。

若干ギャンブル感あるな…。

私はおすすめですが、心が疲れている時はお気をつけて!

ミッドサマー感想文これにておしまい!

したらば、これにて!

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